理事長挨拶

理事長挨拶

埼玉県生コンクリート品質管理監査会議 理事長 堀川 和夫

 日頃より、弊工業組合員の製品に対し、格別のご愛顧を賜り厚く御礼申し上げます。
 埼玉県生コンクリート工業組合は、良好な製品を供給すべく「埼玉県生コンクリート品質管理監査会議」のもと、「品質管理監査制度」を推進してきました。本制度は、全国統一の監査基準に基づいて129項目にわたって監査を行うものであり、今年で25年目を迎え、着実に成果を上げてまいりました。関係する諸先生方をはじめ皆様には厚くお礼申し上げます。
 埼玉県では、令和4年度においても、新型コロナウィルスの蔓延の終息が見られない中、感染防止対策を徹底し、8月から10月にかけて59工場を監査し、埼玉県生コンクリート品質管理監査会議において審議した結果、全工場が合格となりました。書類・実地調査及び資材・設備の現認を第三者機関所属の外部監査員によって実施し、中立性・公正性を確保するとともに、各工場の監査結果を本冊子にて公表し、透明性の確保に努めております。
 しかしながら、昨年は「荷下し時に余った製品に新たな製品を混ぜて継続的に出荷している」事実が確認されJIS認証の取消しが2件発生しました。信頼性を著しく失墜させる重大なコンプライアンス違反であると捉えております。これを受け、令和5年度の査察には「製造量と出荷量の整合性の確認」が追加され、全国品監が掲げる査察要領に則り調査することにより、信頼性の回復とコンプライアンスの徹底を図れるよう努めてまいります。
 埼玉県生コンクリート工業組合は、品質管理監査制度の事務局活動はもとより、多方面の皆様の期待に沿えるよう一層の努力を重ねてまいります。
需要家の皆様におかれましては、「品質管理監査制度」へのご理解を深めていただくことをお願い申し上げますと共に、是非とも監査合格工場の製品を優先してご使用いただきますよう重ねてお願い申し上げます。
 なお、生コン業界を取り巻く環境は一段と厳しくなっておりますが、組合員の皆様には日常の品質管理の徹底と安定供給、更なるコンプライアンスの徹底に向けてご努力をお願い致します。


埼玉県生コンクリートエ業組合
理事長 堀 川 和 夫