この度、令和6年度(2024年度)下期総合監査を終え、対象となる57工場(60プラント)全てが合格となり、無事、令和6年度(2024年度)の㊜マークの使用が承認されました。ここにご報告させていただきますとともに、監査にご協力いただいた関係各位のお力添えに改めまして厚く御礼申し上げます。
生コンクリート品質管理監査会議は、生コンクリートの品質管理の透明性及び公正性を確保し、市場における信頼性担保を目的として設立されたもので、「全国統一品質管理監査基準」、「全国統一品質管理監査基準チェックリスト」に基づき実施されています。千葉県生コンクリート品質管理監査会議では、下期に実施される全国統一監査総合監査に加え。千葉県独自で例年6月ごろに上期重点監査を実施しており、地域内の生コンクリートの信頼性担保に向けて一層の努力をしてまいりました。
令和5年の全国生コンの出荷量は7018万立方メートルであり継続した減少基調に変わりはなく、千葉県域における出荷実績も同様に減少傾向が続いております。その一方で数年前より生コンの大幅な価格改定の動きが広まっていますが、生コンを取り巻く環境は依然として厳しい状況が続いています。その中でも従前どおりの品質管理水準を維持できていることは、ひとえに各工場の引き続きの努力によるものです。本監査会議は、まさにその「見える化」をお手伝いする立場にあり、年2回の監査によりこれらをより高い水準で担保できていると考えております。
近年、建設分野における環境配慮の推進が加速しており、脱炭素コンクリートや低炭素コンクリートと呼ばれる技術の開発が産官学を挙げて進められています。生コン業界の実務における環境配慮技術への対応はまだまだこれからですが、レディーミクストコンクリートJISやセメントJISをはじめとする規格類、規・基準、仕様書、関連指針などにおいては環境配慮を指向した改正・改定が着実に進められています。このような社会的要請に即応することは容易ではないと考えますが、各工場の引き続きの努力により信頼性の高いコンクリートの供給との両立が実現するものと確信しております。
本年度も、厳正・公正な品質管理監査の実施に力を尽くしたいと思いますので、引続きのご理解とご支援をお願い申し上げます。