令和7年度の関東1区地区本部(東京都、神奈川県、埼玉県、千葉県の地域)を取り巻く情勢は、地区需要については17,712千立法メートル、前年比101%を見込みました。令和6年度の地区需要は17,519千立法メートル、前年比92%と、工事現場での人手不足や働き方改革に伴う工程管理の変化、不安定な骨材供給事情等に伴う工事計画の工程・着工の遅延等により低迷しましたが、今年度はこうした工事の一定の進捗・本格化が期待され、需要は下げ止まるものと見込みます。
ただし、今年度より関東1区の各協組が導入する完全週休2日制は労働環境の改善や人材確保の観点から不可欠な施策ではあるものの、出荷動向への影響は不透明であります。またコスト面において製造費、輸送費等の上昇圧力は続くものと予想されます。
そのような中、引き続き私ども生コンクリート業界は、次の3項目の重点課題に取り組み、建設基礎資材として他に代替品のない「生コンクリート」の供給者として、高い品質管理と技術に裏打ちされた良質な生コンクリートを安定的に供給してまいります。
さらに、税制改正、規制緩和など業界全体の課題について、全国生コンクリート工業組合連合会を通じ行政に、地域の課題については、地域の行政へ要望することに取り組みます。
需要者の皆様におかれましては、当地区本部の取り組みにご理解を賜りますとともに「品質管理監査制度」に基づく監査合格工場の製品を優先してご使用いただきますようお願い申し上げます。